どもです~^^ 
コロナ禍に豪雨災害と、連日暗いニュースばかりでイヤになっちゃいますが・・・
皆様いかがお過ごしでしょうか?

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お客様からお預かりしておりますカンパ・ヌーボティポのハブです
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丸穴高級ハブとして、今でも人気の逸品です。
ですが・・・・
ティーエヌ的には奮発して自転車をオーダーしようとしている方にはお勧めしていません・・

理由としましてはカンパのフラッグシップモデルのハブはヌーボティポでは無く、レコードになるからです。
確かにヌーボティポは良いハブです。ですが、トップモデルのレコードハブとは明確な性能差が存在します。

レコードのハブがヌーボティポに比べて とんでもなく高価だったり、入手困難なのであればヌーボティポの選択も「有り」だと思いますが、実際そうでも無いような今の状況でしたら ティーエヌ的には圧倒的にレコードハブの選択をお勧めいたします。

今回は上記の事を踏まえて、チョッとした実験の許可を持ち主のお客様から頂いたのでOHも含めて試してみました・・・^^;

まずはヌーボティポのダストキャップ
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レコードがクロームメッキなのに対してヌーボティポはユニクロメッキです・・・
比較的サビに強いのが特徴ですが、光沢に乏しくチープな感じです。
このダストキャップはクロームメッキを掛ける事にしましょう。


次はハブ本体のベアリングカップです。
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カンパのベアリングカップは交換出来る事が前提になっているのを
ご存じでしょうか?
もし、虫食い等でカップレースが痛んでも交換して性能をリカバリーする事が出来る訳です。

カンパのカタログ(№17)を参照します。
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パーツ№1270がベアリングカップになります。
余談ですが本当に実物の特徴をよく捉えたイラストですね・・笑


そして、こちらがレコードのベアリングカップ
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パーツ№737が それになります。
よく見比べてみるとヌーボティポとレコードでは形状が違いますね・・・

左側がヌーボティポ用、右側がレコード用です。
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ヌーボティポ(左側)はプレス製、レコード(右側)は鍛造製で精密研磨されています。
ハブの性能を左右するベアリングカップに これだけの差が有る事が
ティーエヌがレコードをお勧めする一番の理由なんです。

で、ここからが実験です^^;
※ヌーボティポのハブにレコードのベアリングカップを移植して
グレードアップする事は可能なのでしょうか?

もし、そんな事が可能になれば今後は丸穴のヌーボティポレコードとして
お勧めするかも知れません・・・ww


まずはヌーボティポのベアリングカップを外します。
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そしてレコードのベアリングカップを圧入します。
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皆さん、この先どうなると思います????
ドキドキしてます?????^^;


実は・・・・・
リアハブはベアリングカップの外径寸法が異なるため入れ替えが出来ず実験は無理でした・・・--;

そして、フロントハブはベアリングカップの交換までは出来ましたが、左右ベアリングカップの位置がレコードと異なるため、
ベアリング(バラ玉)を3/16、7/32の どちらでもオーバーロックナット寸法が100㍉を超えてしまい結局 実験は「不可能」と言う結果に終わってしまいました・・・orz

で~~・・・
結局、ダストキャップをクロームメッキしただけ・・と言う結末に・・・・・
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結論:ティーエヌは奮発して自転車をオーダーされる方には、これからもレコードをお勧めするでしょう^^;
(※限:カンパのハブを選ばれる場合 / でも絶対じゃぁありませんよ・・笑)